タピオカブームに学べ!飲食人は流行りに惑わされるな!

現在は2020年5月。コロナウイルスが依然として猛威をふるっている中、カフェ業態だけではなく、飲食店全体が苦境に立たされています。

その中でも、2019年爆発的ブームを巻き起こし、2020年もタピオカドリンク一色になりそうな勢いでしたが、コロナウイルスの影響もあり、現在では話題にも上がらなくなりました。

私は去年、飲食人ならタピオカブームには乗るな。と散々言ってきましたので、よければこちらもご覧ください。


過去の記事です。流行りものには裏があるというお話です。

【タピオカドリンクブームの裏側】潰れるのに出店する理由!

2019.08.27

結局は人と人

現在、飲食店では営業時間の短縮、テイクアウトの導入など、右往左往しながら営業している店が多いでしょう。

店を閉める、もう倒産が近い、なんて声も聞こえてはきますが、私の周りでは売り上げは下がってはいるけど、そこまで悲惨な状況ではない。という飲食店も実は存在します。

というのも、従業員も小数で地域密着。お客も常連客が90%以上という運営スタイルをとっているからです。簡単にいうとお店にファンが多いのです。

こういうお店なら、一ヵ月営業自粛しようが、来月開ければまたいつもの売り上げが確保出来るという自信もあるため、色々な対策を先へ先へ取る事が可能となります。

チェーン店、多角化経営の落とし穴

これも、以前に何度も話してきましたが、従業員が日替わりアルバイト、数字が全てという経営スタイル、早すぎる店舗展開、お客を無視した運営は、こういった事態や、流行りが過ぎ去ってしまった時に一気に崩れ去る可能性が非常に高いです。

確かに、波に乗っている時は儲かります(経営者陣だけね)飲食店というのは今の時代どうしても薄利多売な商売になっていますので、店舗展開してもっと儲けたいという気持ちは分かります。しかしそういった数字先行な考え方が、お店のファンを減らし、結局お店の寿命を縮める事になるのです。

タピオカブームに見る流行り先行の出店

あれだけ毎日のようにタピオカ店が出来て報道されていたのにもかかわらず、意外にしれっと閉店している店が多いのはあまり報道はされません。

というのも、流行り物の飲食店は基本、畑違いのオーナーがパッと金を稼ごうと出店するケースがほとんどだからです。

ようはある程度稼げば御の字。流行りが過ぎれば閉めるという考えで、末永く店を運営していく気などさらさらない為、死に物狂いで継続などさせません。

だからこそ、流行り物の飲食店には就職するなと、口がすっぱくなるほど私は言っているのです。従業員の将来なんか考えているオーナーは多くありませんよ、お店の5年後すら考えていないのですから。

飲食店の生きる道

何が言いたいか。それは、この状況でも生き残っている飲食店はお客を大事にしているという事。そしてお店に多くのファンがいるという事。

あれだけタピオカブームで、インスタにタピオカドリンクをあげていた芸能人も今はだんまりです。お店がどうなろうと関係ない。大事なのは自分のイメージだけなのです。

そして、SNSで話題にならない、テレビでも報道されない、そうなるとタピオカドリンク店のタの字すら世の中には出てこなくなるのです。

これが流行り物の飲食店の恐ろしいところです。お店にファンなんていないのです、、、流行っているタピオカドリンクにファンがいるだけ。

飲食業界へ進もうと考えている若い方々。くれぐれも流行り物には手は出すんじゃないよ。