新型コロナウイルスが騒がれ始めて早二ヵ月。ゴールデンウィークに突入しましたが、収束は全く見えません。
5月6日に緊急事態宣言が解除される予定ですが、今の現状を見ると解除出来ないのは素人目からみても明白です。
そして飲食店。東京都ではほぼ全ての飲食店が、都の要請に従い営業時間を短縮、休業の処置を取ってコロナの収束を待ち望んでいる状況です。
開けざるを得ない苦悩
飲食店というのは、薄利多売の商売の極み。一ヵ月の売り上げの中で利益は10%なんて店も少なくありません。
固定費、食材費、人件費、、、飲食店は営業するだけで膨大な経費が生まれます。しかも水商売、お客がくる保証も売り上げが上がる保証もありません。
人件費を極限までカットして食材を抑えて営業しているお店も多くありますが、そうすれば売り上げも頭打ち、ラッキーにもお客が来ても対応出来ません。儲ける営業ではなく死なない営業をしているだけに過ぎないのです。
それでも開けざるをえない。。。
何故なら、ほとんどの飲食店が自転車操業なのです。
常に開けてないと止まって倒産。貯蓄をガッポリ蓄えていくなんて事は席数が毎年自動で増えていくなんて事が無い限りありえません。
どの店も、なんとかコロナが収束するまで生き延びようとする営業をしているのです。
休業は吉か?
私の知り合いの店は現在休業しています。
それは、店の立地がオフィス街にあり、多くの企業がテレワークを導入している今、開けていても全くお客が入らない為、時短営業すら赤字を増やすだけと判断したからです。
飲食店が一か月でも店を閉めるというのは、もはや倒産に片足突っ込んだようなものです。どんな状況でも、店を開ける。深夜でも土日でもお客が入る可能性があるなら店を開けるのが飲食店のセオリーですが、今のこの状況は私も20年飲食業界にいますが初めての事です。
答えなんてありません。私もこの状況をどうすれば打開出来るか毎日考えていますが、答えは出せません。。。
もはや一旦、店を閉めて、コロナが収束してからまた新たにオープンした方がいいのではないか?とさえ思っています。
それほどコロナウイルスが収束して、また通常の人の動きに戻るビジョンが見えないのです。
素人の私でさえ、今年の夏には戻るなんて考えられませんし、年末の忘年会なんて過去最低が予想出来ます。
開けるも、閉めるも未来があれば・・・
営業していても苦しい、、赤字を増やしているだけではないのか??でもそんな中でもお店を思って足を運んでくれるファンがいれば希望の光は見えます。収束したのちまた新しい一歩を踏み出していける可能性はあるのですから。
また、赤字を最大限に抑えて今は休業という形を取ったという店も、まだまだ諦めてはいないはず、、一色懸命な飲食店にはお客は必ず戻ってきます。
そして最後に、個人店でも、チェーン店でも、現場の人間が苦しむような形にはして欲しくないというのが私の本音。売り上げを出すのも現場の人間は凄まじい努力をしています。こういった事態に現場の人間が真っ先に切られる、そんな飲食業界になって欲しくないと切に願います。