【タピオカドリンクブームの裏側】潰れるのに出店する理由!

近年の飲食業界最大のブームと言っても過言ではないタピオカドリンク。タピオカミルクティーに始まり、最近では様々なバリエーションも発売されインスタ映えを狙う若者を中心にまだまだブームに陰りは見えません。

私も15年ほど前に、タピオカドリンクをカフェで出した事があるのですが、全く注文される事のないまま消えたメニューとなった事を思い出し、日本で商売をする上で流行りを作る事の大切さ、話題を作る大切さを痛感しています。

しかし、流行り物というのは、ブームの中にいれば儲かってウハウハ、このまま儲かり続けちゃうの?という錯覚をおこしてしまう諸刃の剣。ブームが過ぎれば閉店まで真っ逆さまのリスクのある商売という事も忘れてはいけません。でも未だにタピオカドリンク店は増えていますよね?何故か?本日はその裏側に迫ってみましょう。

飲食業界経験者は実は参入出来ない!?

まず飲食店で働いている経験者が独立してタピオカドリンク専門店を開業する事は極めて少ないでしょう。

何故なら飲食業界にいれば、その不安定さ、流行り物の恐ろしさを誰よりも知っているからです。

まだ既存の店にタピオカドリンクを導入するならリスクも少なくプラスアルファの利益を生む事は期待出来ますが、専門店開業となると二の足を踏むのが普通の考えでしょう。

原価の安さと初期投資の少なさ

それでも新規参入が後を絶たないのは、原価の安さが生む利益率の高さでしょう。

原価数十円の物が、六百円、七百円でもばかばか売れれば儲かると思うのは当たり前の事、テイクアウトが主流のタピオカドリンク店では店舗を出すまでの初期投資も居酒屋を開業するのと比べたら破格の安さです。

それなら飲食経験者がこぞってオープンしそうなものですが、そうもいかない理由があるのです。

飲食人はいくつになっても飲食人

飲食店というのは、一年続けるのも難しく、廃業率でいえば全業種でトップに君臨しています。

だから飲食人は、流行りの飲食店の開業を好みません。

一生懸命お金を貯めて(借りて)自分の店を開業したからには、一生もののお店にしたいと思うのは当然の事。

それではこのタピオカドリンク専門店の乱立には誰が関わっているのでしょうか?

流行り物の裏には金儲けの闇

実はタピオカドリンク店を開業しているのは、お金儲け第一主義の投資家だったりするのです。

近年、飲食人ではなく金儲けとして飲食店経営する実業家が増えています。

流行りに乗り、スピード出店、初期投資回収、利益を上げ、売り上げが落ちてくれば即撤退。飲食店をマネーゲームのように経営している実業家も少なくありません。

お店がいくらお金を生むかただそれだけ。来年のお店がどうとか関係ないのです。流行りが過ぎればまた違う事を始めればいいという考えなのですから。

だからこそ、これだけタピオカドリンク専門店が出店しているのです。潰れるのが目に見えても・・・

飲食人を目指す人にアドバイス

最後になりますが、飲食業界に進もうとしている方に一つアドバイスを。。流行り物の飲食店に就職するのは危険がいっぱいという事は覚えておいて下さい。

短期決戦でお金を儲けようとしている経営者に従業員の将来まで考えている人は少ないです。

儲かる経営を学びたいというのならともかく、勢いがあるというだけで就職先に選ぶのは危険です。流行りの終わりと共に簡単に職を失います。

飲食業界に進むのなら、店選びが一番重要という事を忘れないで下さいね。

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2017.09.08