現在、日本だけではなく世界中で新型コロナウイルスの感染拡大によって過去に経験のない経済の悪化に見舞われています。
日本では緊急事態宣言が発令され、ゴールデンウィークが明けた現在では宣言が5月末までの延長となっています。
しかし、体力のない飲食店はこれ以上の自粛は出来ないと判断したのでしょう。軒並み営業の再開をしています。
しかし、今は緊急事態宣言中。お客の来店も見込めません。いやそもそも飲食街に人が出ていません。
そんな窮地を脱しようと多くの飲食店がテイクアウトビジネスに乗り出しました。
テイクアウトビジネスは飲食店の救世主となるのでしょうか?
テイクアウトは危険がいっぱい
①売り上げは焼け石に水
休んでいても、赤字が膨らむだけ、、、テイクアウトで少しでも売り上げを出そう。恐らく多くの飲食店のスタートはこんな感じではないでしょうか?
正直な話、今までテイクアウトビジネスをやってないお店がいきなり始めて儲かるようなビジネスではありません。
テイクアウト専門で商売をしている企業は利益を出す為に、すさまじい努力をしています。全て計算されたビジネスになっているのです。
そもそも、今までお店を営業していて、テイクアウトをやっていないという事はテイクアウトは人件費、材料費、売り上げ、どう考えても合わないからやっていない訳です。儲かるならどこも店もやっているでしょうから。
テイクアウトに手を出すなら、少しでも売り上げをなんて気持ちではなく、テイクアウトで通常の一日の売り上げを出すくらいの取り組みをするべきだと私は思います。
②食中毒の危険性
正直、これは本当に注意して下さい。
今まで店内サービスしかしてこなかった店が、テイクアウトを始めるのは、売り上げより正直、食中毒のほうが怖いです。
店内営業であれば、お客が食べるところを見る事が出来ます。しかしテイクアウトの場合、買った人が食べるところを見る事が出来ません。
「帰ったらすぐ食べるだろう。」
正直そんな考えではお店を潰す事になる可能性があります。
『翌日に食べる人もいます。冷蔵庫にも入れずそのままテーブルに置いたままの人もいます。さらには第三者にあげちゃう人もいます』
テイクアウトビジネスでの成功者達はそういった事を全て想定して商売をしています。
ハッキリ言って食中毒を絶対起こさない事に一番力を入れているといっても過言ではないでしょう。
③知識がないなら手を出さない
食材の知識、食中毒の知識が足りないと思うならテイクアウトは控えた方が賢明です。持ち帰って5時間後に食べる場合、この気温ならどうなるか?お客にどのくらいで食べてもらうのが理想なのか?知らないで販売するのは食のプロとして失格です。
お客はお店で買ったものだから大丈夫だと当たり前のように食べます。
なんとか数万円でも売り上げが欲しいと始めたのに、食中毒を起こしたとなれば営業停止、お店の信用も無くなります。
テイクアウトビジネスをするという事は普通に店を開ける以上に気を使わなければならないのです。
おわりに
5月になり東京では大分暖かくなりました。むしろ暑いと感じる人も多いと思います。
正直このくらいが一番怖い時期と言ってもいいかもしれません。
現在、テレビやニュースの影響で、飲食店はテイクアウト!みたいな風潮になっています。そのおかげで普段テイクアウトをやっていない店がどんどんテイクアウトを始めています。それは非常に危険な事です。
愛するお店の為に頑張ったのに取り返しのつかない事に・・・そんな事にならないよう、食材の知識、食中毒の知識を蓄え、すぐ食べてもらえるよう声を掛け、食中毒を防ぎ、なんとかコロナを乗り切りましょう!