飲食業界に20年もいると、色々なお客に出会うものです。そこで、本日は良いお客とはどんな客なのか?また悪い客とはどんな客なのか?をテーマに従業員の本音でお話したいと思います。
ちなみに私は、女性と飲食店を利用すると大抵素敵と言われます。でもそれは当たり前の事で、飲食店側の気持ちが分かるからこそお客になった時にスマートな利用が出来るのです。笑顔で楽しく食事するには従業員とお客の人間関係も大事なんですよね。
飲食店にとって良いお客とは?
はい。正直もうこれしかありません「ありがとう」の気持ちを持っているお客ですかね。
もちろん飲食店側も持っていますが、そういった気持ちのお客さんがくると飲食業やってて良かったなと感じますよね。
案内時、オーダー時、料理提供時、会計時など僅かな時間しか基本コミュニケーションは取れませんが、その一瞬でも人は色々なものを感じる生き物です。客の態度が悪ければ接客もサービスもそれなりのものになってしまいますし、プロなんだからどんな客にも最高の接客をしろなんて声もありますが、従業員も人間。。「お客様は神様」精神はあくまで従業員側の気持ちであって、お客側が言う事ではないのです。
むしろこれからの飲食店は店がお客を選ぶ時代になって欲しいとさえ思っています。
裏の話(本音)
さて表向きなお話はこんなものにして、ぶっちゃけたお話をしましょう。
いいお客とはどんな客か?正直な話この三つです・・・
いっぱい食べる、いっぱい飲む、さっさと帰る(滞在時間が短い)
ぶっちゃけましたね。。。でもこれが飲食店の気持ちです。
飲食店にとって最高の客は滞在時間が短い客なんです。いっぱいオーダーする、いっぱい飲むというのも大事なのですが、滞在時間が長ければ、むしろ回転した方が売り上げが上がるケースが多いです。長居させても飲食店にとっていい事はないですからね。
居酒屋チェーンで当たり前のようにある「飲み放題」これは、集客でもなくサービスでもなく、ただ時間でお客を帰したいという所から始まった飲食店の知恵なのです。もう食べもしない、飲みもしない客を座らせているなら新規を入れたいという事ですね。
ですので、飲食店にとっていい客とは?文句も言わず、大人しく、いっぱい食べて、いっぱい飲んで、さっさと帰る客という事になりますね。(言葉悪いですが)
悪い客とは・・・
客の性格、マナーに関しては前回書きましたので、ここでは触れませんが、飲食店にとって悪い客とは、もうお分かりだと思いますが、、、滞在時間の長い客です・・・(そのまま)
正直、飲食店のルールは悪い客のおかげで増えていくのです。
「〇時間制」「人数分注文」「ワンドリンク制」など・・・
どうしようもない、悪い客が現れるから飲食店はルールを作っていかなければならないのです。「すいません。お一人様一品はご注文下さい」なんて言われた経験がありましたらそれは、飲食店を利用しないでご自宅でどうぞって事ですよ。
飲食店改革
これまで、飲食店の改革案は色々書いてきましたが、働き方改革も含め考えると、時間制、入れ替え制が一番いいのかな?と思いますね。
従業員のオペレーション、人数、調理、どれをとっても一番いいものを提供出来て、無駄がなく利益を取れる形だと思います。
まぁ実現するにはハードルがありすぎますが、今の安さ安さの飲食業界、お客側が神様だと言い出す飲食業界を変えていかないと飲食業の未来はないかなと思うので・・・
予約のバックレ問題も最近多くなってきましたし、予約時先清算など、またくだらないルールを作らないといけない飲食業は悲しいです。
飲食業界がもっと強くなって、くだらない客が出て来ないように全体で値上げ戦争をしてもらいたいものです。