美食家さん達も食べログのようなグルメサイトからYouTubeへとお引っ越しがブームなのでしょうか?
少し前はカメラでパシャパシャだったのが、最近は動画を撮る人が増えましたよね。以前、私の店で料理をカメラで撮り、メモに料理の情報を取り、10分以上経ってやっと料理を口にし、肉が固いと書かれた話しをしましたが、本当に飲食店を食い物にする人が後を絶たないのは困ったものです。
結局、YouTuberも有名店のみを回る
美食家と言いながら、有名店ばかり回り過剰な接待を受け、絶賛する。お店からしてみれば、カメラ片手に来店し知名度を振りかざされたら、否応にもサービスせざるを得ないし、その日の一番いい所を提供せざるをえません。
YouTubeでも同じです。動画なんかずっと回されてたらねぇ・・・
始めから写真、動画NGでやってれば良かったというのもあるでしょうが、ある程度の宣伝にでもなればと許可している飲食店が多いです。そしてやっとお客さんが増えてきて軌道に乗ってきたと思ったら、美食家達が現れるのです。
特別扱いしなければ、SNSで言っちゃうよ~と額に書いてあるそのお姿。
正直、飲食店なんてものは書き込み一つで潰せるほどもろいものです。有名人の書き込みで閉店に追い込まれた店。一つの書き込みが炎上しイタズラ電話に悩まされ休業した店。美食家気取りで店を評価しているのでしょうが、中途半端な立ち位置にいる店は本当に大変なのです。
何故、評価が高い(偏っている)店が存在するのか
今の時代、飲食店で生き抜く為には、SNSを無視した営業方針か、美食家さん達にどっぷり染まる営業方針を取るかの二択です。
食べログでも不思議な店ってありませんか?美味しいのに点数が低い、逆にこんな店が点数高い!みたいな、、食べログに関しては以前書いたように点数が買える仕組みが裏であるので、それも影響しますが、人の趣味や味覚は様々なのに、揃いも揃って★5を付けているお店ってありますよね。これが美食家に染まるってやつです。
美食家さんていうのは、美食家さん仲間という横のつながりがあるのです。ですので一人の美食家さんを捕まえ、最高のおもてなしをすれば、〇〇さんおすすめのお店に来ました!★5!みたいな確変状態へと突入するのです。
口コミなんか見てると面白いですよ。美食家さん達の右へ倣え感。
「〇〇さんが行っていた店に来ちゃいました。料理も接客も最高!★5」
みたいな。もうそこへ来ただけで★4.5からスタートしとるやん。私には、合わなかったとかそんな口コミ無いんですよ。本当に。
ただ、美食家の気持ちになったら日本人はそんなものかな?とも思うんですよね。そこで自分の意見出せる人はいないでしょうし。
YouTuberも同じで、再生数が稼げる有名店に行くのは収益を考えたら当然で、でも皆が高評価している店だから右へ倣えとなってしまう。中途半端なお店では好き勝手言えるのにね。
最後に
私は、高級店から大衆店まで全ての価格帯を経験していますが、一番大変なのは、少し高めな価格帯なお店です。この価格帯は高級店で★5を連発している美食家が、★3を付けにくる価格帯だからです。普通に考えて、多少安くてもしっかりしている店はいっぱいあるのですが、有名店(高級店)に足を運んでいる事に酔っている美食家は低価格帯に絶対星は付けません。
飲食店の内部を知っている人からすると笑ってしまう話ですが、そんなものなのです。
高評価、芸能人も絶賛の超高級店の一押しメニューが、原価100円の冷凍品なんて普通にありますからね。儲かるよ~なんて店主は言ってましたが。。。
しかし飲食店経営は本当に難しいです。産地まで出向きお客さんの為に安心、安全な食材を揃えても、星の上げ方を知らなければ、低評価の店。冷凍品オンパレードで、原価率ウハウハぼろ儲け高級店も星を熟知してれば高評価店。悲しいものです。
本物の美食家さんはどこにいるのでしょうか?