大手飲食チェーンの店舗縮小の流れが続いています。
個人店とは違い、現場の人間以外にも多くの人材を抱える大手飲食チェーンは、店舗を増やし続けるしか利益を上げる事は出来ません。
薄利多売。飲食店の利益率は低い。
ですが店舗数が増えると少ない利益も巨大なものとなります。だからこそ店舗展開のスピードは重要なのです。
しかし、、店舗を増やさなければならない飲食店チェーンが店舗を縮小し始めている。。一体何が起きているのでしょうか?
店舗縮小の原因は人員不足??
表向きには人員不足と言われていますね。
確かにそれも間違いではないでしょう。飲食店は常に人員不足です。
ちなみに大手チェーン店の本社勤務と現場は同じ会社でも全く別物。人員不足、過酷労働は現場だけ、本社は土日祝しっかり休める優良企業だったりします。
まぁこれだけ、飲食店がブラック企業と騒がれると今の若者が飲食店を就職先に選ばないのは当然の事だとは思います。
そして今まで当たり前のように長時間労働していた現場の社員も色んな情報が簡単に手に入る現在、飲食店の現場に不満持ち飲食業界から去る人も増えています。
「年中無休」「24時間営業」今まで当たり前だった飲食店の営業スタイル。
その営業スタイルを保つには、安月給で休みも少なくて長時間労働にも文句も言わない社員が必要なのです。
しかしその結果、飲食店チェーンで起きた数々の悲しい出来事。
報道が大きくされる事によって飲食店に進もうとする人の減少。飲食店で働いてる人が退職するといった流れにつながっているのは明白でしょう。
チェーン店の未来
「店舗縮小」「営業時間の短縮」今の流れは当然の流れです。
今までが異常なだっただけ。ニュースでもあれこれ言ってますが、今までありえない過酷労働で働かせていた社員を普通に近づけようとするという動きなだけ。当然の事なのです。
現場の人間からするとチェーン店の未来は明るいかも?なんて思うかもしれませんが、そう簡単な事でもないのかもしれませんよ。
そうなると起きる大きな問題
今までのブラック社員、ブラックアルバイトだからこそ出す事が出来ていた利益をどうしていくのか?という大きな不安要素も残っています。
現場の人件費もうは削る事は出来ない、家賃も削れない、そうなると本社のテコ入れとなるのでしょうか?
大手飲食チェーンには現場に出ない社員が多くいます。飲食店は現場の売り上げが全て。本社も必要最小限にしていく必要があるのではないでしょうか。。
しかしそうなるとまた別の問題が出て来てしまいます。
現場の社員は、現場から上がる事が一番の出世であり今までの苦労が報われる瞬間。
しかし店舗を縮小している現在、現場から上がる事は限りなく不可能に近いと私は思っています。
20代ならそこまで考える事も無いかもしれませんが、30代、40代そして50代・・・ずっと現場でやっていけると思いますか?
店舗が増えて行けば50代、60代で本社勤務で高い収入を得られる事も考えられますが、この先の未来を考えると・・・
最後に
飲食店でずっと働くと考えているなら、自分の店を持つというのが一番の選択肢なのかもしれません。
これから飲食業に進む人がどんどん減っていく中で店舗が増えてなんぼの世界はリスクがあるのではないでしょうか?
自分でコツコツ自営する、または他業種に転職するのも視野に入れていかなければならない時代なのかもしれません。