自分の店を出すのが目標じゃなければ飲食店の社員は危険

「飲食店で働きたい」「飲食店で働いているけど先の事は考えていない」

飲食店で働く人は色んな人がいます。

「学生で遊ぶお金を稼ぐ為にアルバイトをする」
「フリーターで夢を追っかけながら生活費を稼ぐ為にアルバイトをしている」
「料理が好きだから飲食店の社員になった」
「接客が好きだから飲食店の社員になった」

飲食店ほど就職の敷居が低い職業もないですから、飲食店の社員には簡単になれます。

しかし、簡単になれる分将来の保証は何ひとつない業界といってもいいかもしれません。

飲食店は何年勤めようが給料は上がらない

飲食店の利益率については以前から話はしてるので、ここでは控えますが、飲食店の売り上げは席数と回転率と客単価が全てです。

そもそもフル稼働しているお店があるとすれば(中々ないとは思いますが)それがその店の売り上げの限界です。

飲食店ですから、天気や曜日によっても左右されます。したがって限界値の売り上げを毎日達成する事は不可能です。

ダメな日が続いても、その分の売り上げを取り返す事は出来ません。キャパを超える売り上げは出ませんから。

何が言いたいかというと、店舗展開をしていかなければ売り上げも利益も増えないという事。

したがって何年店舗で頑張っていてもお店が一店舗のままなら給料が上がっていく事はないに等しいのです。

自分の店を持つという目標

飲食業界に一生身を捧げる覚悟があるのなら、自分の店を持つ事が最善なのかもしれません。

店舗展開を続けているような飲食店も、いつまでも勢いが続く訳ではありません。大手チェーンでも現在は規模を縮小する流れですし、労働環境の見直しで営業時間の見直しもされています。

現場で何年も働いても本社に上がれる保証はありません。

現場社員から本社勤務になる人はほんの一握り。現場の社員の数、本社の人数考えれば分かりますね。

年齢を重ねれば現場はきつくなってきます。しかし自分より年上の本社勤務の人間が簡単にポジションを譲る訳はありませんよね。

土日祝休みで、GW、お盆、正月までしっかり休めて給料も高い。私の知り合いでも現場から奇跡的に本社勤務になった方がいますが、現場を知っているだけになんか申し訳ない部分があるって言っていましたね。

今までの地獄が嘘のような生活をしていらっしゃいます。

飲食店の求人数を見ても分かる通り、常に入れ替わり

飲食店で社員を雇う場合、会社は10年、20年働いてもらいたいって思うのでしょうか?

やる事がマニュアル化していてアルバイトでも出来る業務。社員はアルバイトの管理や数字面だった場合、毎年のように社員は入れ替わってくれた方が、人件費は安くすみます。

10年も働いたらそれなりに給料を出さないといけませんからね。

飲食業界で働き続けるのなら10年後を見つめて

肉体労働は、体力の衰えと共に辛くなってきます。

自分の店であれば、利益は全て自分のものですから頑張れるとは思いますが、雇われだといつまで雇用してくれるのか?本社勤務になれるチャンスはあるのか?

非常に重要な問題です。

自分の店を持つ為に、現在飲食店で勤務し情報やノウハウを集めているなんて方は素晴らしいと思います。

しかし、、そうではなくてただ飲食店で働いているって方は、何がなんでも本社勤務になる!って気持ちで勤めないと将来は厳しいものになってしまうので注意が必要ですよ。