新型肺炎の恐怖!インバウンドにかける飲食店の運命は!?

2020年3月上旬。新型コロナウィルスの猛威は衰えることなく、日本はもちろん世界中で感染は広がっています。

日本のスーパー、薬局ではマスクだけではなく、ティッシュペーパー、トイレットペーパーまでも棚から消滅し、報道の恐ろしさ、SNSの恐ろしさを日々感じています。

そんな中、2020年東京オリンピックの開催に黄色信号が灯ったなんて話も出てきてしまったので、インバウンドに力を入れてきた飲食業界はいったいどうなってしまうのでしょうか?

飲食店とインバウンド

数年前、東京オリンピック開催が決まってから、飲食店には訪日外国人の集客が今後の飲食店の運命を決めるなんて話が出ていました。

グルメサイト大手の「ぐるなび」もインバウンドに力を入れるようにとお店に散々勧めていましたから、飲食店では英語、中国語の出来る従業員の採用、英語版、中国語版のメニューの作成、海外のサイトに登録など様々な対策を取ってきた飲食店は少なくありません。

その結果、訪日外国人の増加と共に、対策をしている飲食店は売り上げ増にもつながりインバウンドに力を入れて良かった。なんて声も良く聞いていました。

というのも、飲食店の経営は本当に難しく、毎日のように飲食店が潰れて、また新しい飲食店がオープンするの繰り返し。日本人は流行りものが好きですので、一回行けば満足。これだけ新規店が連日オープンしてるとリピーターを獲得するのは本当に難しいのです。

ですのでインバウンドは飲食店の救世主でもあったんです。

訪日外国人の減少、飲食店は・・・

各国で入国規制、出国規制が行われおりましたが、ついに日本でも入国の規制が爽やかに始まりました。(本当にインバウンドが経済を潤していたんだなぁと実感)

羽田空港、成田空港にはいつもの活気はなく、新幹線の乗車率も下がっています。変わらないのは在来線の朝ラッシュくらいでしょうか・・・(一番危険なのは朝ラッシュ、夕ラッシュだと思うが)

訪日客が減れば恐ろしいのは、インバウンドに力を注いできた飲食店です。

そもそも、日本人の常連を掴み、連日日本人で席が埋まり、日本人相手で十分営業が出来ていて、訪日客を相手にしないという店であれば、関係の無い話ですが、インバウンドに力を入れている店は、日本人の集客だけでは、商売が厳しいという状況もあるのです。

もう、この数ヶ月で閉店になったお店もあります。それだけ飲食店というものは自転車操業。一ヵ月、二ヵ月客足が止まれば簡単に倒産してしまうのです。

訪日客減少に加え、コンサートや、イベント、カラオケ、スポーツクラブなど人の集まる所は控えて下さいと国が言ってるのです。飲食店と言わないのは飲食店を出してしまうと軒並み倒産するのが目に見えているからでしょう。

ひとこと

私のお店は正直、インバウンド対策はしてきませんでした。日本に住まれている方だけを楽しませる事に必死だったのもありますが、訪日客まで視野を広げると今までのお客が離れるような気がしていたからです。

結果、それは良かったのかもしれませんが、一つ思うのは、飲食店を出したのなら、その土地の人をまず大事にする事が一番なのではないでしょうか?地域の集まりに参加するなど出来る事は山ほどあります。

インバウンドに力を入れる事はいい事だと思いますが、そこが中心になるのは、不安定な飲食業界考え物かもしれません。