年末年始も仕事の飲食店従業員の皆様お疲れ様です。早いもので2017年も本日を残すのみとなりました。2017年は飲食業界も様々な事がありました。
食材の安全性や、宴会のドタキャン問題、そして従業員の人材不足問題。
その中でもついに人材不足が深刻な問題として表面化しましたね。
大手チェーンが年末年始を定休日にするというニュースがYahoo!のトップニュースで報じられたのです。
表向きは人材不足という事になっていますが、飲食店の人材不足は今に始まった事ではありません。どんなに人材が豊富に揃っていても年末年始のような大型連休はアルバイトは全員休み。。人材は集まらないのですから。
年末年始の定休日は社員を休ませる為
飲食店は商売柄、定休日を作りたくない業種です。何故なら営業日数、席数、客単価でしか収入が発生しないからです。
お店を休みにしても一円も売り上げが発生しない訳で、経営陣からすれば定休日は必要ない!ずっと稼働しろ!という経営者も少なくありません。
そんな中、年末年始を定休日にする大手チェーンが出て来たのですから飲食店関係者からしてみれば驚きなのです。
お客さんの立場からすれば「なんだよ休みかよ。飯食いに行く場所ねぇじゃねーか」となるかもしれませんが、年末年始の営業なんて飲食店従業員は誰もやりたくないというのが本音なのです。
忘年会の対応で12月はまともに休めない飲食店従業員。その上に年末年始の営業、、そして新年会の営業、、はっきり言って今まで飲食店の社員はよく頑張ったと思います。情報が無く、それが飲食店の当たり前と思わされていたのですから。
しかし、近年のSNSの普及によって働き方改革が起き、飲食店もブラック企業の代名詞となりました。
その事から、飲食店の経営陣も社員を今までのように使えなくなったというのが今回の年末年始定休日に繋がったのではないでしょうか?
飲食店の社員は本当に休みが無い
と言っても年末年始を定休日にしてるお店は一部のお店。未だ年末年始も営業しているお店がほとんどです。
年末年始に飲食店に行く機会があれば、従業員の人数に注目してみて下さい。私が以前正月にチェーン居酒屋に行った時は100席以上あるお店を社員らしき男がホールに一人、キッチンにも一人となんとも無謀な営業をしていました。
当然、注文も聞きに行けない。料理も作れない、料理が出来ても運べない、一時間経っても全く料理が出てこなく、様々なテーブルからクレームが続出。。私は可哀そうになりお店を後にしました。
アルバイトがいなければ社員はもちろん出勤です。しかもチェーン店ともなれば、社員は一店舗に1人か2人。他は全てアルバイトです。
アルバイトも皆休み、しかも本社の人間もしっかり年末年始の休みを取ってる中、責任感の強い店長は涙をこらえて必死に営業しているんです。はっきり言って馬鹿らしい状況ですよ。
その社員の声がだんだんと世の中を動かし、今回の年末年始休みを勝ち取ったんです。決して人材不足という理由ではないんですよ。そんなの昔から人材不足ですから。。
飲食店の働き方改革はまだまだ途中
年末年始を休みにしても飲食店社員の休みはまだまだ普通にも満たないです。12月の忘年会シーズン休めてない社員がほとんどでしょうからね。
それを年末年始2日~3日休みをあげたから万事オッケーとなってはいけません。
そんなの当たり前以前の事ですから。正月明けに新年会の準備やら会議やらなんやらで、また休みの無い日々になっては全く意味がないのです。
飲食店も休みが取れるようになったんだなぁ~っていいイメージを持ったかもしれませんが、まだまだ全然。。。
12月、1月頑張った分、1月の後半から2月にかけて社員に1週間くらいの休みを与えてようやく普通の企業と言えるのではないでしょうか?
飲食店の社員が週休2日休めるように、2018年も声を上げていきたいですね。