【飲食店アルバイト待機問題の闇】ブラックアルバイトを撲滅せよ!

「ブラックアルバイト」こんな言葉が出来てもう何年か経ちました。

飲食業界では、時代と共にチェーン店が乱立し、個人店が年々数を減らしています。私が現場に立っていた20年前からもうその兆候は見えていました。

チェーン店が飲食業界のシェアを広げる事は何も問題はありません。しかし、従業員の労働環境には大いに問題があります。

チェーン店は究極の薄利多売ビジネス

チェーン店が適正な価格で飲食業界を引っ張ってくれているのであれば、ブラックアルバイトなんて言葉も生まれなかったでしょう。

しかし、今のチェーン店は値下げの競い合いコストカットコストカットの営業スタイルです。

もちろんその全ては従業員の負担です。

人件費の問題から一店舗に1人~2人しか社員を配置出来ない、、営業の全てはアルバイト任せ、社員の仕事はアルバイトの管理がメイン。。そのアルバイトを都合よく使って利益を出すというのが今の飲食チェーンの形なのです。

実際、大手チェーンでも当たり前のように行われているアルバイトへの数々の悪行をいくつかご覧にいれましょう。

帰っていいよ・誰か帰って

こんなのは当たり前ですね。飲食店は水商売、いつお客がくるかも、どのくらいお客がくるかも、どのタイミングで注文がくるかも分かりません。

今日はお客がくるかもと多めに配置していたアルバイト。しかし外は天気予報が嘘のような雨模様、、このままだと本社からアルバイトを使いすぎだと次の日お叱りがきてしまう・・・・結果「アルバイト帰って」大勢のアルバイトを使っているお店なら「何人か帰って」となる訳ですね。

こんな事は全国で当たり前のように、毎日のように行われています。しかし、アルバイトにとってみれば、シフトがありその時間仕事として時間を空けている訳で、帰ってなんてフザケルナって話です。日本人は優しいのか、特にこの問題が大きくなる事はありません。私なら飲食店は山ほどあるので、そんな扱いするなら辞めますと言ってしまいますが・・・

暇だから裏で待機

これは後輩から聞いた時は耳を疑いました。大手チェーンではここまでするのかと・・・

用は、今お店が暇だからバックヤードで待機してろと、忙しくなったら出てくれという事です。

完全に違法・・・

もちろん待機ですから、賃金は一円も出しません。でも拘束はします。違法・・・

もう十年以上こんな事やってて大問題にならない方が不思議ですよ。

でも悲しいかなあるんです実際、こんな事が、、

そりゃ飲食業界はブラックアルバイトって言われますよ、、、

全ての根源は安さに拘ったチェーン店

現在、2020年5月。コロナウイルスによる緊急事態宣言真っ只中です。

多くの飲食店が悲鳴を上げていますが、安いチェーン店は目も当てられません。そりゃあれだけ大風呂敷掲げてて営業利益数%じゃ潰れるのも無理はありませんからね。

でも考えてみて下さい。あれだけ社員を酷使して、アルバイトを都合よく使ってこれだけ?と。

もはや安さ安さのチェーン店というのが経営破綻してるのと同じ事なんです。

お客も安いってだけで店に行ってるだけ、お店のファンもいないのでこういった事態では誰も行きませんし助けません。

ブラック飲食店は続けるべからず

大学生、フリーター、アルバイト先に飲食店を選ぶ方は多いでしょう。でも、俺アルバイトだから、、、私週2回しか入らないしまぁいっか、、などと飲食店の都合のいい使い方に妥協してはいけません。

嫌だなと思えば辞めればいいですし、違法かなと思えば労基に相談、すぐ問題にすればいいんです。

さらに言うと、今はどんな業種でもアルバイトも有給が取れます。でも飲食店では中々取れないと聞きます。社員も取れないんだから、、、そんなの関係ありません。その社員もそういう状況で勤め続けているのが問題です。

当たり前の事も出来ないのは、今の飲食店の経営というものが間違っているほかありません。ブラック飲食店で耐えて頑張っても何の意味もありません。今の飲食店の仕組みを壊す事が飲食業界の為だと私は考えています。

どうか、飲食業界の目を覚まさせる為にも、飲食業界で働くみんなが、休み然り、有給然り、労働時間然り、ボーナス然り、当たり前の事をどんどん主張していく業界になって欲しいと願っています。