東京オリンピックに向けて、英語メニューは必要か?外国人旅行者対策

2020年に東京オリンピックが開催される事もあって、各企業が外国人旅行者対策に動き出しています。

もうすでに外国人旅行者も増えてきておりますので、2020年に向けて飲食店も早めの対策を取っている店舗も増えてきました。

しかし、食事の文化は国によって様々ですので、全ての飲食店が外国人旅行者を受け入れる為に対策を取るべきか?と言われれば疑問が残るのも事実です。

外国人は客単価が悪い

インバウンドに力を入れ、実際に外国人観光客を集客出来たとしても立ちふさがる問題に客単価が上がらないという事があると思います。

ファーストフードや、カフェのような業態やbarのようなお酒メインの業態は比較的影響はなさそうです。

しかし居酒屋業態のような食事とお酒を販売しドリンクの売り上げで利益を上げている業態では、インバウンドに力を入れるか悩み、未だに外国人旅行者の集客を考えている状態のお店が多いようです。

食事とアルコールは一緒に取らない?

日本では、お酒を飲みながら料理をつまむというのが一般的ですが、海外では食事の時にお酒は飲まないなんて事も普通にあるのです。

何故、外国人観光客の客単価が上がらないか?それはアルコールが出ないから。これに尽きます。

料理のオーダーはするけど。飲み物は水で結構ですと言う。ワンドリンクすら取る事が出来ない。これでは客単価が上がらないどころか、満席のお店だとしたら、大問題です。外国人旅行者の来店を拒否する居酒屋もあるようですが、当然といえば当然なのかもしれません。

お通しの文化は通用しない

お通しを出す居酒屋では、度々トラブルになると飲食店仲間から聞きます。レシートを見て、こんなの頼んでないというクレームから始まりこの金額はなんだと。消費税にまでこれは何だと英語で言われても困ってしまいますよね。

中には、トラブルになるのが面倒だから外国人にはお通しを出さない。なんてお店もあるようですが、飲食店の利益率の低さを考えると、そこまでしてインバウンドに力を入れる必要はないと思うんですよね。

中途半端なら日本人専用の店にすべき

これから、さらに訪日外国人が増える事を考えると、集客するのかしないのかハッキリするべきでしょうね。

日本人のお客さんで毎日、満席を取れているお店であれば集客する必要はないと思います。食文化の違いはどうにもならないですから。ここは日本なんだから日本のルールはこうなんだって入店時に説明出来るのであればいいと思いますけど。

逆に席数もあって一人でも多く集客したいと思ってるのなら、インバウンドに力を入れるべきでしょうね。

ただ、集客するなら対策は徹底的にしなければなりません。

  • お通し・ワンドリンク制・時間制などお店のルールを英語で説明(英語メニューの表紙に全部書いてもいいかもしれませんね)
  • 写真付き英語(中国語)のメニュー(全てのメニューを英語にする事が重要です)
  • グルメサイト・SNSは最大限利用する(ぐるなび外国版のような)
  • ツアーを主催している旅行代理店やホテルにお店を売り込みに行く

ぱっと思いついただけでも、まぁまぁありますね。

実際、集客出来たらまた色々なトラブルが出るでしょうし、その都度対策を取らなければなりません。

でも積極的に動いてる飲食店が少ない今だからこそチャンスなのかもしれませんよ。