飲食店経営者、従業員には何とも切ないニュースが飛び込んできました。
今は、居酒屋より家飲みの方がコスパがいいし家飲みがメインと答える人が増えているというのだ。週2回以上は75%。毎日家飲みと答える人はなんと35%にものぼるというのだから驚きです。
飲食店はコスパが悪い!?
「家飲みの方がコスパがいい」なんて話でニュースになっていますが、飲食店側の立場からすると、なんて事のない当たり前の事だったりします。
何故なら、飲食店で出してる料理なんて原価20%くらいなもんですから。
ようは、場所代だったりサービス代だったりがプラスアルファされてる訳で、自分の家で料理作って酒も買って飲み会を開けばそりゃ~安く収まるのは当然の事ですよね。
現に、飲食店の従業員って外食しない人多いんですよね。
それは、いつも仕事でやってる事だから自分で用意するのが苦でないという事なのか?それとも、原価を知ってるだけに居酒屋に行くのが馬鹿らしく感じるのか?は分かりませんが。
なので飲食店を利用するのはコスパが悪いってのは、普通に当然の事だと思います。
飲み会嫌いな若者の増加
家飲みブームの要因の一つとして、飲み会嫌いの若者の増加もあげられると思います。
会社の飲み会には参加しない!そんな新入社員も増えているそうで、社員旅行も不参加なんてのも当たり前になってきているようです。
でも、考えてみればそれが普通の感覚なのかもしれません。
上司と食事に行って、楽しい事なんてないですもんね。。気を使って飯も酒も楽しめない。しかも結局、酒が入って仕事の話になって・・・飲食店の立場から見てるとそんなお客ばっかりでしたから。
普通に気の合う友達と、たまに飲みに行くくらいが丁度いいのかもしれませんね。
家のみブームの今!飲食店はどうする?
飲食店は、料理と飲み物を提供するだけではなく、その空間を提供しているって事。
おしゃれな内装だったり、音楽、雰囲気。そこで料理を食べてお酒が飲みたいってお店をプロモーション出来てるお店は、今の時代でも繁盛店ですから。
どこにでもあるような普通の料理、どこにでもあるような普通の飲み物、どこにでもあるような内装、そんなお店は、これから厳しいかもしれませんね。
別にここに行かなくても、家で飲もうよって話ですから。だって70%OFFで飲み会出来るならその方がいいに決まってますもんね。
だからこその値下げ戦争?値下げ戦争には危険がいっぱい
飲食店の戦略に値下げというものがあります。
ただ、飲食店を利用する方はこの値下げにあまり躍らせられないようご注意下さい。
何故なら、飲食店は値下げ出来る余裕なんて何一つもない業界なんですから。
薄利多売、飲食店の利益は少ない。飲食店の経験が無くてもこのあたりの事はご存じの方も多いと思います。
そんな状況なのに、値下げをする。客を呼ぶために。。
人件費はこれ以上削る訳にはいきません。ただでさえ安月給。休みも少ない。将来給料が上がってく事はまずない。こんな状況で削ったら従業員は辞めてしまいます。
じゃぁ削るとしたら何か?
食材です。量もそうですし、質もそうです。
飲食店で、食中毒の事故のニュースは度々報道されてますからご覧になった方も多いでしょう。
安くする為に、それだけ危ない橋を渡ってるという事なんです。
もちろんこれは、激安店に限った話ではないですよ。
高級店でも、食材の使い回し、冷凍管理など当たり前のように行って微々たる利益を確保してるんですから。(もちろん全ての飲食店がそうと言ってる訳ではありませんが)
メニューが豊富にあればあるほど、ロスを無くす為の努力は必要ですからね。
飲食店の未来
個人的に感じるのは、これだけ家飲みブームと言われているなら、場所だけ貸す飲食店が増えても面白いのにな?と思っています。
飲み物も料理も持参。席を貸すだけ。
従業員も一人、二人でいいですし、食材も飲み物も仕入れる必要もなし。
片付けまでやってくれたら500円OFF!そんなお店あったら利用する人多いと思うんですけどね。