【消費税増税】どう安く見せるかではなく飲食店は高くて当たり前という世の中にすべき

2019年10月の消費税の増税により飲食店も値段をどうするか対応に追われた店舗も多いと思います。また、テイクアウト、イートインで税率が変わった事も該当店舗は頭を悩ますところです。

値段の表記も、外税にしておけば消費税が上がろうが下がろうが(それは無いが)見栄えは変わらないですが、今の飲食店は内税表記が義務付けられている為、どう安く見せるか?となやむ飲食店も多いのではないか?と思います。

でも、私は思うのです。どう安く見せるかではなく飲食店は高くて当たり前という世の中へと変えるべきだと。

飲食店のメニュー表記について

今の飲食店は、どう安く見せるか?そこに力を注いでいます。199円、299円、399円メニューが多いのもその為です。しかし、今回のような増税や、材料費の高騰が起きると内税表記だとその度、頭を悩ます事になるのです。

ですので多くの飲食店が、399円(税込み431円)のような表記を取っています。これなら増税があっても対応しやすいですし、見た目の安さも変わらないように見えるという事で主流となっていますね。

だがしかし、材料の高騰はこれでは対応できません。

全てにおいて負担になるのは従業員

メニューの見た目を保ちたい、安く見せたい飲食店のオーナーは非常に多いです。度々起こる食材の値上げ、飲料の値上げを、お客に求めるのを嫌います。

じゃぁ何に目がいくか?人件費なんですね。。これが。。安さを売りにして、薄利多売をしてる以上、多くのお客を対応しなければならない状況なのに、少しでも人件費を削ろうとする。これが飲食店はブラックだと言われる由縁でもあるのです。

飲食店というのは、一年を通して売り上げも利益も安定しません。売れる月もあれば売れない月もある、しかし、一年も営業していれば、色々なところにガタはくるものなのです。

エアコンの調子が悪い、冷蔵庫に効きが悪い、椅子が壊れた、アルバイトが急に辞めた為、人材の募集をかけないといけないなど、、、

薄利多売で営業しているのに飲食店には様々な困難が毎日のように訪れます。

大手チェーンだから安定安心なんて思って入社しても、やる事はアルバイトをどう削って売り上げを出すか、暇だったら誰と誰を返して人件費を削るか、そんな事に頭を悩ます日々が待っているのです。

それもこれも、飲食業界が安さ安さを追求した結果。経営者が自分の事だけしか考えていないからこんな飲食業界になってしまったのです。

飲食店の未来

何故、今回こんな事を言い出したのかと言うと、今回の消費税増税で、何とか値段を据え置き出来そうだなんて言っている店主がいて、いやいや、据え置きしたら上がった2%負担増えるやんと。しかし、お客さんにサービスしたいと。。。いやいやアホかと・・・

もっと飲食店従業員が幸せになるよう、飲食業界全体で動こうよって私は思います。

お客の為、お客様の為って、そんなサービス、サービス、安く安くって毎年どんだけ飲食店が倒産してると思ってるんだと。

三年続けば凄いって、そんな業界恐ろしいですよ正直。しっかりとした価格設定にして運営すれば、営業人員が増えて、休みが取れて、有給が取れて、ボーナスが出て、飲食店で働きたいなって若者が増えて、飲食業界がより良い業界になると思うのです。

ただ、今の現状、飲食店が適正価格にすれば「あそこの店は高い」それで終わり。これは飲食業界全体の未来への課題なのかもしれません。