当たれば夢のある業種「ラーメン屋」しかしラーメン屋の開業には注意が必要!

毎日のように閉店、そして新しいお店がオープンしている飲食業界。

こんなにも入れ替わりが激しい業界なのに、新規参入してくる人は後を絶ちません。

その中でもラーメン屋を始めたいって方多いんですよね。

日本の国民食とも言われる「ラーメン」

カウンターだけでも営業が出来る業態。回転率がいい。原価率がいい。行列が出来たらボロ儲け。

夢のある業態だと思います。

ただ儲かるチャンスのところには人が集まります。日本には軽く30000店以上のラーメン屋があるので行列の出来るお店を作るのは容易な事ではないです。

個人でラーメン屋を開業するなら

飲食店は調理師免許や栄養士免許がないと開業出来ないと思ってる方もいるかと思いますが、実際は全くの未経験でも簡単な講習を受けるだけで、営業許可証は取る事が可能です。

実際、営業している飲食店で、調理している人間が、調理師免許も栄養士免許も持ってないなんて事は当たり前のようにあります。

高級店の料理人が何の免許も持ってないなんて事だってあるくらいですから。

 

ですので飲食店の経験のない方が脱サラして飲食店を開業して大繁盛なんてテレビの企画などでもありますが、それほど飲食店開業のハードルは低く、新規参入しやすいという事が言えるかもしれません。

初期投資を考えると・・・

飲食店の一番のネックは初期費用の高さ。

物件の初期費用だけでもうん百万はかかる場合もありますし、内装、外装工事、設備費用なども合わせると飲食店を開業するのにうん千万の費用が掛かる事だってあります。

飲食店が閉店するのはもちろん、お客さんを集客出来ず経営困難に陥ってしまった。という理由が一番多い訳ですが、飲食店の大変さを分かっていれば、そう簡単にお店を潰すなんて事にはならないはずなんです。

オープンして三か月で閉店。半年で閉店なんてお店も見た事がありますが、飲食店で半年で結果を出すなんてのはオープン前から集客に力を入れて集客を知り尽くしているプロの仕事です。

飲食店の経営経験がないのであれば、一年は全くお客が来ない想定でお店を出さないと大抵資金繰りに追われ、店を潰す事になってしまいます。

ラーメン屋が人気な訳

まず原価率ですね。一杯のラーメンを作るのに、個人で出すとしても200円でおさえる事が出来るでしょう。店舗を増やす事が出来れば、原価はさらに下げる事が出来ますし、食材のロスの心配がほとんどないというのも魅力ですよね。

生ものを扱う飲食店や、メニュー数が多い飲食店では食材のロスで利益が不安定になりやすい部分もありますが、ラーメン屋はラーメン一本ですからね。その点は大きなメリットです。

チェーン展開している業態に、「ラーメン」「カレー」「焼肉」が多いのにもちゃんと理由があるのです。

有名人が経営するお店に焼肉屋やお好み焼き屋が多い訳

2017.04.12

もう一つ、ラーメン屋を開業するメリットとして、内装が居酒屋を作るよりも安いというのがあります。

居酒屋の場合、どうしてもテーブル席、個室などスペースが必要になります。その分同じ20席の店舗を作るのにも坪数が全く違う為、費用に雲泥の差が生まれます。

ラーメン屋はカウンターのみでも誰も文句も言いませんし、10坪でも十分に出店出来ますからね。それにむしろカウンターのみの方が回転率も上がりますから、お店にとってはいい事ばかりです。

居抜き物件の多さ

初期費用をさらに下げる方法として、居抜き物件を狙うというのがあります。

スケルトンの物件をラーメン屋仕様にするのは、やはりそれなりに費用が掛かります。もちろん自分の好きなように内装にもこだわりたいというのであれば、しょうがないですが、全国にこれだけラーメン屋が出店していて毎日どこかで閉店しているような業界なので、居抜き物件を探すというのは重要な事です。

それに冷蔵庫などラーメン屋開業に必要な厨房機器はリースで借りられますからね。いい物件に巡り合えたら、200万で開業出来るなんて事もあるのです。

厨房機器はリース一択

個人的には冷蔵庫などの厨房機器は全てリース契約にする方がいいと思います。

これが、不思議なんですけど、買うと何十万もする厨房機器。

全部リースにすると毎月数万にはなるので、長い目でみれば買った方がお得かなって思う方もいると思うんですけど、私の経験上、買うと大抵故障します。

でも同じメーカーのものをリース契約した時は何年使っても故障した事ないんです。不思議なんですけどね・・・

飲食店はいきなりの出費が経営を圧迫する事があるので、リースにして毎月のコストに入れた方が経営がスムーズにいくと私は思います。

ラーメン屋で成功するのは一握り

ここまで、ラーメン屋の開業のメリットはお伝えしましたが、ラーメン屋を何年も運営するのは大変だというのは忘れてはいけません。

次から次へと新しいラーメン屋が出来ては潰れています。

先日、私が一番好きなラーメン屋も閉店しました。。。美味しいだけでは生き残ってはいけない厳しい業界です。

メディアに取り上げられ、一気に行列の出来るお店になってもしれっと閉店してたりするのですから。

初期投資が安い、原価率が低くロスも少ない。だからこそライバルも多く参入してきます。

しっかりとした計画を立て、ここでしかこのラーメンは食べれないってくらいのメニューを作り上げてからが、スタートラインだと私は思います。

飲食業界は利益の割に厳しい業界です。開業する前にしっかりと準備する事が大事です。