飲食業と人間関係 接客業が好きな人ほど続かない訳??

サービス業の宿命ともいうべき人間関係。どの業種でも突き詰めれば人間関係が絡んではきますが、飲食店のような接客業では、お客さんと従業員そして本社。。人間関係のオンパレードとなります。

私自身、人間関係が複雑な仕事は好きではないと分かっていながら、20年も飲食業界にいたのはただ単にお客さんが好きだからでしょう。

飲食業の人間模様

飲食業界に長い事勤めていると飲食業に就職してくる方の面接を担当する事も多いのですが、志望動機を聞くと大体が接客業が好きだからという理由が多いです。
接客業が好きと入ってくる割に離職率も高い飲食業界。「休みの少なさ」「長時間労働」理由を挙げれば山のように出せますが、今回のテーマは人間関係ですので離職率についてはまた次回の記事で。

飲食業界を退職する人の中で意外にも多いのが人間関係。もちろん人間関係が嫌で辞めるとは普通言わないですが、人間関係が理由での退職も意外と多いのです。

接客業が好きと人間関係が得意とは関係ない

接客業が好きな人は常連さんとの会話だったり、新規のお客さんとのやりとりだったりが楽しいと思います。しかし、それが飲食店で勤務する上で重要か?と言われるとそうでない事も多いのです。

何故なら、お客さんに最高のサービスをなんて思っている人より、さっさと作業をこなし帰っちゃう人の方が離職率も低いですから。
よく従業員同士が喋ってばかりで、全くやる気の無い店ってありますよね。本人達はお客さんがどうとか関係無いんですよ。業務をただこなし、時間で仕事をする。その時間楽しければそれでいい訳です。

さて、その中に「接客業が好き」「お客さんが好き」なんて人が入ったらどうでしょう?

結果、辞めてしまうんですよ。。

飲食店経営者にとって一番欲しい人材なのに辞めてしまう。そこまで見れる経営者って中々居ないですからね。ましてや店長なりオーナーなりが居ると先ほどのような人は別人のように働いたりしますから見抜くのは困難です。
そんな光景を見てると、要領よく仕事をする人の方が得だな。なんて感じてしまって居場所が無くなっていくなんて事もあるでしょう。
でも悲観する必要はありません。そういう飲食店は遅かれ早かれ潰れていきますから。いくら社内の評価が良くてもお客さんは全て見てるんですから。

飲食店に進むなら自分に合った店選びが重要

多くの業態の飲食店を経験した私が言える事は、自分に合った店を選ぶ事。接客業が好きな人は、同じ志を持った仲間が集まっているお店に就職する事。
今では転職サービスも充実しているので、就職するにも転職するにも心強いと思います。

無理して働きにくい店で働く必要もないですし、今や転職も珍しい事ではないです。ダメなのは嫌なのにダラダラと続ける事。世の中には飲食店は星の数ほどあるのですから。