レジの上にまで防犯カメラ?飲食店の開業(防犯対策)

飲食店を運営するにあたり、強盗や窃盗などの凶悪犯罪の被害に遭わない為にも防犯対策はしっかりとしなければなりません。飲食店やコンビニなど店舗に現金があるのは誰もが分かっています。防犯対策は、お金を守るだけではありません。従業員の安全を守るのが一番大事な事なのです。

飲食店の防犯

以前ニュースでも取り上げられた飲食店を狙った強盗事件。深夜営業の怖さ、ワンオペ(従業員が一人で勤務)の危なさ、全てが露見した事件でした。
飲食店を経営する上で経営者がまずコストダウンで思いつくのが人件費。それがゆえのワンオペになる訳ですが、私はワンオペは防犯という意味で見ても、お客さんの立場で見ても、従業員の立場で見ても反対しています。

最近、深夜営業の廃止を決めた飲食店も多くありますが、従業員の負担だけではなく防犯対策としてもいい事だと私は思います。

防犯カメラの設置

飲食店を開業するにあたり、色々な設備を入れる訳ですが防犯カメラを設置してるのは大手飲食店くらいなような気がします。確かに飲食店は初期費用が掛かる業態ですので、出来るだけ初期費用を下げれるかが飲食店経営の肝になる訳ですが、防犯対策にもしっかり予算を取った方がいいと私は思っています。

防犯カメラがあるだけで犯罪の抑止にもなりますし、やはりあるとないとでは従業員の安心感も違いますからね。

ただし設置場所には十分な配慮が必要となります。というのは飲食店で食事をする事はお客さんにとってはプライベートな時間な訳です。食事をしている所をカメラで撮られていると感じたらお客さんはいい気しないですよね?犯罪が起きる場所は限られていますので、店内に防犯カメラを設置する際は場所もしっかりと考えなければならないのです。

何故、レジの上にカメラが?

個人店では見ないですが、大手チェーンなどではレジの上に防犯カメラが設置されています。コンビニなんかもレジの上にも防犯カメラが設置されていますね。防犯対策としては必須ですから。

ただ、このレジの上の防犯カメラは強盗対策だけではない事はご存知でしょうか?

ニュースにはもちろんなりませんが、飲食店で一番多いとされる犯罪は従業員の横領なのです。正直、これに悩む飲食店経営者は多いんですよ。伝票のごまかしから、レジ金の横領まで、閉店後レジを締める際に金額が合わないなんて事は飲食店経験者なら経験あると思います。

もちろん人間ですから、お釣りの渡し間違えも無いとは言えません。しかしアルバイトも含め多くの人間がレジを触る事の多い飲食店。間違った事をしてしまう人も中にはいるのも事実なのです。
私も飲食店の開業は何店かお手伝いさせて頂いていますが、レジ上の防犯カメラは打ち合わせの際に勧められる事が多かったです。経営者からすると従業員を信じたい気持ちもあるでしょうし、疑いたくない気持ちでカメラの設置をしない経営者もいらっしゃいました。

しかし、飲食店を経営してればレジ金のトラブルは必ず起きるものです。最新のポスレジ(販売時点情報管理)を導入していても、抜け穴はあるのですから。

最後に

防犯対策は従業員を守る為にも、お店を守る為にも欠かす事の出来ないものです。
従業員の横領についても、経営者はもちろん他の従業員も怒りより悲しい気持ちになる出来事です。それを抑止出来るのであれば防犯カメラはやはり必要なのではないでしょうか。