飲食店の中でも居酒屋業態では人手不足と並んで店主が頭を抱える問題に「無断キャンセル」があります。
SNSの普及により、最近ニュースでも取り上げられる問題になりました。昔から無断キャンセルというのは普通にあったのですが、何もする事が出来ない為、お店は泣き寝入り状態だっただけなんですよね。
もちろん今でも、ほぼ全てのお店が無断キャンセルに対して泣き寝入り状態なのは変わりませんが、無断キャンセルが話題になっている今だからこそ何らかの対策を考えなければいけないのではないでしょうか?
当日のドタキャンは日常茶飯事
テレビのニュースで騒がれている、学生50人ドタキャン問題のようなケースは対策次第でどうでもなると私は思います。(対策については後程)
私が居酒屋経営で一番難しいと思うのは、例えば50席のお店で、2名予約が25組のような場合です。
50名、25組の予約。満席だヤッター!なんて店主はそうそういないでしょう。何故なら25組もいれば当日のキャンセル、無断バックレは必ずと言っていいほど発生するからです。
これは大衆店、高級店限らず呆れるほど起こるのです。19時から2名で予約して19時にキャンセルの電話が入るなんて、お店からしてみれば考えられない事ですが、ごく普通にあります。
お店は17時からオープンしてるとして、19時まで席を確保してる訳ですから、キャンセルの電話を入れればオッケーみたいな感覚のお客にはほんと呆れますよね。お店からしてみれば、ただ2名のお客のロスではないですから。
予約さえしてくれなかったら、もっとお客が入れたかもしれないのですから、ただただ迷惑なだけの客。もちろんそうゆうお客はどの店もブラックリストに入れてるでしょうが、飲食店全体でもっと声を上げていかないと常識の分からない客は後を絶たないと思うのです。
団体客のドタキャン対策は簡単!?
先ほどの団体客の無断キャンセルですが、ニュースで話題になってるだけあってもちろん被害は凄まじいものがあります。
用意した食材、その客の為に断った客、ただ売り上げがゼロという訳ではありませんからね。
ただ、団体というだけあって一組ですから対策はいくらでも取る事は出来ます。
- 予約時に連絡先を複数聞き、嘘の番号でないかの確認を行う
- 前日に予約確認の電話、当日にも確認の電話で意思確認
もちろんこれだけでは確実ではありません。中には、電話に出て来ないという確信犯的な客も存在するからです。
- 予約時の来店が必須
- 予約時、予約人数分の料理代金前払い
ここまでやってようやく安心出来るレベルでしょう。
ただ、お店の中には常連さんだからそこまで出来ない。そこまですると予約が取りづらくなる。そんな声も出るでしょう。でもそれならドタキャンに文句は言えませんよね。
お店が必死になるから、お客もそのお店に絶対行きたいと思うのです。
簡単に予約が取れれば、その分キャンセルのハードルも下がります。ドタキャンされるという事はもうその店には行かなくてもいいと思っているという事を忘れてはいけません。
最後に
結局、飲食店はお客との信頼関係を大事にしている商売です。だから予約も信じて待っているというのが多くの飲食店の現状でしょう。
そして当日、予約時間になって焦り出すんですよ。それでは何も変わりませんよね。
だからこそ、飲食店全体で予約のハードルを上げる取り組みをするべき時が来たんじゃないかな?と私は思います。
飲食店の従業員は、仕込みに掃除に営業とブラック企業と言われるほど労働時間が長く安月給です。その頑張ってる従業員が一つのドタキャンで辛い思いをするのは私は許せないのです。
飲食店を簡単にバックレ出来ないように飲食店全体で取り組みを強化していきたいものです。