【カフェ開業】一度はやってみたいアルバイトカフェ店員。しかし、現実は・・・

飲食業の中でも、華やかなイメージのあるカフェ店員。

特に女性ならアルバイトするなら一度はカフェ店員を考えた事があるのではないでしょうか?

定食屋や居酒屋とは違い、ユニフォームも可愛いですからね。流行りのドリンクやスィーツに囲まれて仕事が出来るのは、幸せのような気がします。

でも、ちょっとお待ちを。

一見、華やかに見えるカフェ店員ですが、実際働いてみると「想像していた世界と違う・・・」なんて声も良く聞きます。

おしゃれなイメージのカフェという業種ですが、結局は飲食業。薄利多売の厳しい世界である事には変わりはないのです。

経営目線で見るカフェ業態

私は、これまでファーストフードから居酒屋、高級店まで数多くの飲食店を手掛けてきました。

もちろんカフェの店長をしていた経験もあります。

その私が、もし、飲食店を開業するとしたら。。絶対やらないのがカフェ事業です。

カフェ事業で儲かってるお店は本当に凄いと思います。何故なら、カフェのメインターゲットは女性です。

飲食業で女性をターゲットにするのは本当に難しいのです。

カフェ事業は儲からない?①

流行りに敏感な女性は、リピーターになりにくく、新しいもの新しいものと常に流行を探していきます。

面白そうなアイデアを思いついて、商品化してテレビや雑誌の取材で行列が出来たとしても、数ヶ月も過ぎれば、もう忘れ去られています。。。一回行けば満足なんです。

カフェで成功するには、どんどん新しいものを生み出していく能力や、テレビ局とのコネクションが必要不可欠なのは言うまでもありませんね。

カフェ事業は儲からない?②

儲からない理由の大きな要因に、客単価の低さと回転率の悪さがあります。

飲食店は「席数」「客単価」「回転率」が全てです。

それなのにも関わらず、カフェ業態は客単価は低い上に、回転率も悪いのです。

数百円のドリンクで、一時間も二時間も居られたらそりゃ潰れるわ。って話なんです。

居酒屋でも女性客の客単価の悪さ、回転率の悪さは昔から業界では悩みの種で、その打開策で飲み放題のような時間で帰ってもらえるサービスを始めたようなもんですからね。

カフェ事業のいいところ

経営を考えると、まったく魅力が無いようにも思えるカフェ事業ですが、いいところもあるんです。これが。

それが、飲食店が一年中頭を悩ませている人員不足に陥りにくいというところ。

今の世の中、居酒屋でアルバイトの募集出しても、人員は中々集まりません。しかし、カフェは募集を出せば応募が来る来る。

選考出来てしまうほど募集が来る事だってありますからね。

どこの飲食店も人員不足は深刻な問題なので、その点はカフェ事業はいいかもしれませんね。(売り上げ、利益を気にしなければ。。。)

カフェでアルバイトをお考えの皆さまへ

ここまで、経営目線でのカフェ事業について書いてきましたが、カフェのアルバイトは簡単なものではないと分かったのではないでしょうか?

華やかなカフェ事業ですが、商売です。売り上げ、利益を上げなければ意味がありません。

少しでも回転率を上げる。そんな毎日です。

カフェで働いて初めて「こんなにも客は長居するのか」と感じる人も多いようです。そして行きつく先が「早く帰れよ」です。

アルバイトの皆さんの仕事は、おしゃれなドリンクやスィーツを提供し笑顔になってもらう事というのは建前で。。。早く客を帰す事がある意味、一番の業務になってくるのかもしれません。

テーブルを巡回、巡回。空いてる皿はすぐに下げる。お客を帰す事がこんなにも大変な事かと感じると思います。

話が盛り上がってる中に入って、退店の催促。お客さんに暴言を吐かれて落ち込む日々。

カフェ店員って華やかな世界だと思ったけどな~と感じるかもしれません。

しかし、カフェ店員にしても、居酒屋の店員にしても、飲食業のアルバイトの経験は、これから先、自分にとってプラスになることは間違いないと思うんです。

今まで、利用する方だったけど働いてみて店員さんの大変さが分かった。そうなると利用の仕方も変わるんですよ。

人間ですから、いいお客さんにはサービスしたくなりますし、自然と笑顔が出るものです。いいお客さんと仲良くなって話してみると「昔飲食店でアルバイトしてた。」なんて良くある話です。

カフェでアルバイトをしようかな?とお考えの方は是非やって欲しいと思います。想像を超える経験が出来ると思いますよ。