飲食業界に進もうと考えてる方へ送る飲食で働く心構え

初めましてpinoです。

はじめに

このブログは、飲食業界にどっぷり浸かって20年の私が、繁盛店の作り方や、潰れるお店の特徴など、この目で見てきた事を記録したものです。

これから飲食業界に進もうと考えている方、飲食業界にいる方、飲食業界を去ろうと考えている方に少しでもお力になれるよう頑張っていきます。

 

飲食業界って

はっきり言います。過酷です。

私は飲食業界を20年間見てきましたが、楽な飲食店を見た事がありません。求人などを見ても最近では、労働環境が良さげな飲食店の求人も増えて来ています。しかし、嘘でしょう。

飲食店は席数と回転率そして客単価が全てです。キャパを超える売り上げ利益は出ません。

しかし、現在の意味のない値下げ戦争。誰が得するのでしょうか?値下げによって従業員の負担は増えます。お客さんは値下げで嬉しいと思うかもしれませんが、安く出来るのにはそれなりの理由があります。

消費者が安さ安さの方向に行くと、危ない橋を渡る飲食店がどんどん出てきます。一番危険なのはお客さんだという事をお客さん自身気づいていないのです。近年でもある飲食店が安さを売りにして死亡事故を出したのを覚えている方も多いでしょう。安く出すのには少なからず危ない橋を渡っているという事なのです。

私も個人店からチェーン店まで経験はしてますが、飲食店で利益を出すのは本当に大変な事です。

何を削るか?人件費?食材費?常にその戦いです。

そして常に店舗を拡大して行かなければなりません。1店舗で稼げる売り上げは毎年上がっていく訳ではありませんから。

開業3年後には70%の飲食店が潰れてしまう飲食店。5年続けるのも大変な事です。売り上げは頭打ち。新たな仕掛けをするにもお金が掛かる。従業員の給料も上げなければならない。

5年も続ければ、店内内装や厨房器具、エアコンなど、修理費用もかかってきます。

毎日のように何らかのトラブルがあるのが飲食店なのです。

飲食業界を目指している方へ

飲食店を経営したい。

自分のお店を持ちたい。

一流のレストランで料理を作ってみたい。

人それぞれ色んな夢をお持ちだと思います。

しかしどれも大変な仕事です。

近年、ブラック企業なる言葉が生まれ、飲食店の労働環境が度々話題になります。そのおかげなのか飲食店の労働環境は昔に比べたら幾分緩和されつつあります。しかし飲食店の商売の仕組みを考えると「拘束時間」「長時間労働」「安月給」これを改善するのはかなり難しいのが現実です。

接客が好きだから飲食業で働きたい!将来自分の店を持ちたい!そんな夢を持った人達でさえも飲食業を去るような業界です。資格も経験もいらないしすぐ働けるから飲食業で働こうなんて考えてると無駄な時間を過ごす事になりかねませんよ。

これから飲食店で働こうと思ってる方には、厳しい言い方になってしまったかもしれませんが、飲食業はそれだけ厳しい世界だという事を理解して欲しいのです。