新年あけましておめでとうございます!
2018年も飲食店で働く皆様、飲食業界を目指してる皆様の心の支えになるような記事を書いていきたいと思っておりますので今年もどうぞよろしくお願い致します。
さて、新年最初の記事は、2018年飲食店は変わるのか?そして働きやすい環境になるのか?というのをテーマにお話したいと思います。
「働き方改革」なる取り組みが出て来て『残業が無い日が出来た』『プライベートの時間が増えた』なんて声の挙がる職種も聞くようになりましたが、一方で仕事量が変わらないのに上司からの早く帰れという時短ハラスメント(ジタハラ)に悩まされているといった声もちらほらと聞こえてきています。
さて飲食業界の働き方改革はいったいどういうものになっていくのでしょうか?
飲食業界における働き方改革
様々な企業がアイデアを出して働き方改革に取り組んでいますが、飲食業界はまた特殊な業界と言えます。
例えば、居酒屋業態で「今日は働き方改革で、7時に帰ろう!」なんてのはあり得ないですよね。。これからようやくお客が来る時間に閉めては意味がありません。
逆に、12時出勤のところを、17時出勤にしようなんてのも不可能です。全て冷凍食品でメニューがレンジでチンなら可能かもしれませんが、掃除に仕込みに飲食店のオープン前はバタバタです。これも不可能ですね。
飲食店が拘束時間が長く、労働時間が長いのは商売の性質上変えようのないのです。。「今日は残業を止めて定時に帰ろう!」のような手が使えないですからね。
飲食店の働き方改革は定休日!?
時間の短縮が難しい飲食業界で、働き方改革をする手っ取り早い方法は定休日を作る事です。
しかし薄利多売の飲食業において定休日を作るというのは、経営者、オーナーはまずいい顔をしないです。一日でも多く、一時間でも長く営業させたい経営陣にとっては定休日なんか必要のないものですから。
その証拠に、多くの飲食店が年中無休で営業しています。。中には24時間営業という残念な営業をしている飲食店もありますしね。
利用者にとってはありがたいかもしれないですが、従業員(社員)にとってはただただ苦痛だと思います。私は、年中無休、24時間営業では働けません。社員が地獄なのは働かなくても容易に想像が付くからです。
年末年始の定休日は働き方改革の兆し
今年(2018年)の年末年始は、飲食業界に明るいニュースが飛び込んできましたよね。大手飲食チェーンが年末年始を定休日にしたのです。
定休日にしたといっても「12月28日~1月の4日まで」のような気前のいい話ではないですけどね・・・大晦日、正月だけのようなセコイ話ですが。。
表向きは人手不足のような話ですが、理由はそんな簡単な話ではないでしょうね。
この話は先日記事にしましたので良かったらこちらもご覧下さい。
飲食業界における働き方改革は飲食業界全体で動くべき
資金があり、店舗数があれば定休日でごまかせるかもしれませんが、個人店や、規模の小さい飲食店では、定休日を作って赤字に陥る事も大いにあり得ます。
しかも、定休日を作ったからといって社員の負担が和らぐかといったら疑問なのですよ。だって12月の忘年会シーズン、そして1月の新年会シーズン、まともな休みなんて取れないと思うんです。それを大晦日、正月を定休日にしたからチャラみたいになってはいけないと思うんです。
もっとやらなければいけないのは、安さ安さの値下げ戦争のような従業員にとっては苦労は増えるが得のない競争を止めるとか、アルバイトに頼る店舗運営から、社員を増やし社員の働きやすい環境にするとか色々あるはずです。
安売りの流れは飲食業界にとって良くない流れ。しっかり仕事をしてるんだからそれなりの金額を請求出来る世の中になって欲しいと願うばかりです。
そうなればお店の質も上がるし、休みも作れる。社員の負担も減らせるじゃないですか。
まぁこれは飲食業界全体で何とかしないと変わらない事ですから、無理なのは分かっています。単価を上げようとしても、安売りをする店は必ず出てくるでしょうし、24時間営業を皆で止めようなんてしても、24時間営業する人間は出てくるはずですから。
もう国が法律でも作って飲食業界を変えようとしてくれないと厳しいところまできてるのかな?と個人的には思ってしまいますね。