お通しは拒否出来る?法律は?飲み放題から紐解く飲食店「お通し」裏事情

私のようなアラフォーの世代にとっては居酒屋で出てくるお通し(突き出し)は当たり前の存在で、今まで気にもしなかった事ではあるのですが、近年居酒屋ではこの「お通し」を拒否するお客が増えてきたというのです。

確かに、値段も曖昧で席に着けば勝手に出てくる「お通し」。お店の人間の立場で言わせてもらうと「お通し」は席料のような部分もありますし、何も頼まないような迷惑な客でも確実にお金が取れる大事なものなのです。

しかし「頼んでもいないものが勝手に出て来てさらにお金も取られた」なんて感じてしまい、クレームまで言い出すお客が出て来てしまうとなるとこの問題は真剣に考えなければなりません。

「お通し」の重要性!

お客からすれば迷惑なシステムだろうと、飲食店からすれば無ければ困ると言っても過言ではない重要なシステムだったりします。

これは今や当たり前になった「飲み放題」にも言える事ですが、何故、一杯ずつ売れば多くの利益が望めるのに「飲み放題」を多くの飲食店が導入しているのか?集客の為・・・?いやいや今や「飲み放題」をやったくらいで集客は出来ません。。実はこれは最低の客単価を上げる事が一番の目的だったりするのです。

飲食店にとって迷惑この上ない客といえば「食べない客」「飲まない客」「滞在時間の長い客」です

でも「飲み放題」がある事によって飲む客だろうと飲まない客だろうと最低限の売り上げは確保出来ますし、時間制限もありますからダラダラと居座る客対策にもなります。

よく「飲み放題」なんかやって大丈夫なの?なんて言う人がいますが、いっぱい飲む人を想像して言ってるんだと思うのですが、飲食店はそちらは対して気にしてなく、むしろお金を使わない客から最低限取る方法を考えているのです。

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お通しは法律的には拒否出来る?

お客さんからしてみれば、ここが一番重要ですよね。

結論から言うと「お通し」はメニューや入店時など説明を受けていなく勝手に出て来た場合拒否出来ます。

しかし、この店は「お通し」が出るのか?いくらなのか?提示しているのか?お客もそれを聞いたか?なのど状況により支払いが生じるケースももちろんあります。

なので、「お通し」を払いたくないのであれば、入店時に拒否出来るのかを聞くのが一番いいのです。

うちは席料も込みでお通しを出しているので、拒否は出来ませんと言われたらそれはお店のルールなので拒否は出来ません。他のお店に行きましょう。

食べてから文句を言っても、いい事ありません。折角の飲み会がつまらないものなりますので・・・

お通しはお店が存続するのに必要不可欠なもの・・・

「お通し」でそんな揉めたりするのなら無くして他のメニューを値上げして調整すればいい。

まぁそれが出来るのならこのシステムはとうの昔に無くなっていますよね。

というのも先ほどの「飲み放題」と同じく、この「お通し」も最低限の売り上げの確保という意味合いが強いのです。

世の中には飲食店に入って何の料理も頼まず、一杯の飲み物でダラダラ居座る客がどれだけいるか。普通のお客さんには分からないでしょう。

「一人一品は頼んで下さい」なんて言っても『いらない』の一言。

それでは飲食店経営なんて出来る訳ないですよね。

つまり、全てのお客さんが普通に飲み食いしてくれれば、「お通し」や「飲み放題」、「コース縛り」のような飲食店ルールは出来ないって事なんです。

「お通し」を拒否して儲かったと思っても、また新たな飲食店ルールを生み出すだけ。

飲食店は忙しさの割に儲からない薄利な商売。気持ちよく食事出来る場所を無くさない為にも、気持ちよく「お通し」は受け入れて頂きたいですね。