【年末年始・GW・お盆 】大型連休と飲食店(サービス業)の休み事情

以前に、ゴールデンウィークの飲食店事情を書きましたが、早いものでもうお盆休みですか。

私ども飲食店のようなサービス業ではない方にとってはこういった大型連休が楽しみで仕事をしている部分もあるでしょう。

田舎へ帰る人、海外旅行へ行く人。テレビのニュースでも幸せそうな光景が広がっています。

しかし、忘れてはいけません。皆が休日モードの時こそ、サービス業は忙しく勝負だという事を。

年間休日が13日の悪夢!ブラック飲食店から転職して分かった事

2017.05.02

サービス業は大型連休は勝負日

サービス業という商売は、多くの人が外に出る時こそ忙しいものです。

それはもちろん飲食店だけではありません。アパレル業や美容院など、休みの時に利用しようとお客側は思っている訳ですから、お客側と一緒に休める訳ありませんよね。

特に飲食店は利益率が悪い業界ですから、一日でも多く営業し、取れる日にしっかり取る。これを続けるしかないのです。

飲食店社員が大型連休が憂鬱な訳!?

大型連休が勝負日というのは分かりますよね。しかし、ウキウキワクワクしてるのは、正直な話、、経営陣やオーナーだけ。。。

現場の社員は地獄の入り口に立っているようなものです。

何故なら、飲食店というのは利益を出すためにアルバイトが主役の運営方法を取っているからです。

ある居酒屋チェーン店は席数が100席くらいありますが、その中で働いている社員は1人~2人です。他のサービス業では中々考えにくい運営スタイルですが、飲食店では当たり前のようになっています。

そして営業をアルバイトに任せているが故に、こういった大型連休で人員の確保が出来ず、社員が無謀な営業をするケースも出てくるのです。

そりゃそうですよね。アルバイトなんですから。

私が実際見た中で一番酷かったのは、正月に100席くらいの店を社員が一人でやってる店を見ましたよ。。私なら、営業しません(笑)出来ませんし、誰も笑顔になりませんから。

案の定、そんな事気にもしないお客はクレームの嵐。流石に見てられなくて早々に帰りましたけどね。

飲食店の社員になる人は、変に真面目。変に責任感があるんですよね。。

社員を増やせばいい!?うん無理。

アルバイトが大量に休みを取る大型連休だけを見ると、社員を増やせばいい。そう思うはずです。しかし、飲食店は常に繁忙期という訳ではありません。

社員を増やせば、人件費を削りたい時に削れないのです。

売り上げもキャパ以上の売り上げは出ませんし、席数も毎年増えていく訳ではありませんからね。社員を増やすのは経営者からすれば、絶対したくない事なんですよ。

なので、毎年のように同じ課題を抱えながら飲食店は運営しているんです。

苦しみの先には飲食店従業員にも大型連休が!?

ようやく地獄の大型連休も乗り越え、いつもの日常が戻って来ました。さぁ、飲食店社員!大型連休だぁ!とはもちろんなりません。

他のサービス業は分かりません。交代で大型連休を取ったり、有給を消化したりあるのかもしれません。

しかし飲食店の社員に関して、大型連休や有休を消化して海外旅行なんて話聞いた事もありません。

商売の仕組み上、不可能ですね。社員が二日間連絡取れなくなったら事件ですよ。。。

そもそも、飲食店の社員にしっかりとした休日を用意している会社は少ないですから。

これから飲食業界へ進もうかな?と考えてる方へ

現在、飲食店に勤めている方の中には、諦めている方もいるでしょうし、飲食店ってのはこうゆうもんだって思い込んでる方もいるでしょう。

でも、その当たり前と思ってる事って、そう思う事で自分自身納得させようとしてるだけなのではないでしょうか?

私は飲食業界を去りましたが、辞めて気がついた事が山ほどありました。

人生一度だけです。辞めようとも転職しようとも、自分に取ってプラスとなると思えばどんどん行動するべきだと思うのです。

苦しいのに、変な責任感で続ける必要はないと思いますよ。

 

そして、これから飲食業界の扉を開けようと思っている人。飲食業界、飲食店社員は想像以上に厳しい世界と思って下さい。

「友達と遊びたい」「海外旅行が趣味」「家族の時間を大切にしている」「子供が大好き」仕事しながらでも、普通に出来そうにも思えますが、飲食店社員には高い壁です。

先ほど言ったように、多くの人が動き出す時ほど繁忙期になるのです。

友達とも時間を合わせるのは非常に困難になっていきます。一週間休むなんて不可能に近いです。家族とは生活のリズムが変わってきます。

なんとなく飲食業界になんて方は、止めた方が賢明です。

飲食しか興味が無い。この仕事しかしたくない。こんな人だけ進むべき職業だと私は思います。